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19.遠江国(とおとうみのくに)の国府が置かれていた磐田 見付宿
  磐田市見付天神社〜磐田市JR磐田駅

 奈良時代(710〜784年)に国府が置かれ、1300年の歴史を持つ都市の宿場として他の宿場にはない「雅さ」があったようです。残念なことに道路拡幅で東海道沿道には当時の面影は少ないのですが、サインや案内などが点在しているので、歩きやすい町となっています。小路(しょうじ)でと呼ばれる路地に入ると歴史ある建物が残っています。新居宿の関所の厳しい取調べを嫌った女性が多く利用した姫街道はここから始まっています。

アクセス

マップ東
:JR磐田駅から遠州鉄道バス中ノ町磐田線見付磐田営業所行 富士見町下車
マップ西
:JR磐田駅下車

マップ

東海道五十三次マップ

その他の見所


脇本陣大三河屋門
 大三河屋はもともと旅籠でしたが、文化2年(1805)に脇本陣になりました。脇本陣は本陣の補助的な役割をしていましたが、格式は本陣に準じ、本陣と同じように宿場の有力者が勤めていました。
 この門の形は「薬医門(やくいもん)」と呼ばれ、重厚な佇まいが脇本陣の格式を出しています。

見性寺
 5世紀後半頃の創建と伝えられる臨済宗のお寺。歌舞伎の「白浪五人男」の日本駄右衛門のモデルとなった、義賊、日本左衛門の墓があります。
 境内からは縄文時代から平安時代に続く遺跡があり、貝塚や土器、16世紀頃の中国産の陶磁器などが仏具などと一緒に発掘されていて、古くからここに寺院があったことがうかがえます。

淡海国玉神社
 遠江国の総社で、式内社です。主祭神は大国主命ですが、遠江国の各神社の神々も合祀されています。境内にはほかに式内社3社も合祀されています。

西光寺表門
 家康が建てた中泉御殿はもと代官秋鹿(あいか)家の屋敷でした。この御殿の表門が西光寺に、裏門は中泉の西願寺に移築されました。門は総欅造りの薬医門で、市内に残る代表的な江戸時代の門となっています。
 市指定文化財

善導寺の大樟
 磐田駅前にそびえるように立つクス。ここはかつて、善導寺という、京都知恩院の末寺があったところです。磐田駅前の開発のため、寺院は移転を余儀なくされ、この大木だけが住職の希望でこの地に残されました。樹齢は700年を超え、樹高は18.3mあります。昭和34年、県の天然記念物に指定されました。

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